フューチャーセンターはヨーロッパで生まれました。ヨーロッパでは資源が少ない中、限られた人材の智恵を最大限に活用して複雑な社会問題を解決することや、知財を活かしたビジネスで高い利益を上げていくことが必要とされました。そこで、日常の組織では決して出会うことの無い人々が集まって創造的に未来を議論する場として誕生したのが、フューチャーセンターです。
フューチャーセンターそのものは施設を指し、中で行われるセッションはフューチャーセッション(future session)と呼ばれています。
フューチャーセッションとは、現場の多様なステークホルダーに加え、想像力を働かせて「未来のステークホルダー」も招き入れることで、創造的な関係性を生み出します。お互いが尊敬の念をもって傾聴し合い、未来に向けての「新たな関係性」と「新たなアイデア」を生み出します。その結果として、それぞれのステークホルダーが認識と行動を変化させ、協力してアクションを起こせる状況を生み出します。
2016年10月にオープンする信州フューチャーセンター(信州FC)は市民が集い、町の未来について話し合う場です。
町が抱える課題を、市民・行政・企業など様々な立場の人々が対話を繰り返し、解決のためのアクションをここから踏み出していきます。
信州FCには、フューチャーセッション(話し合いの場)のためのスペースだけでなく、町民のためのコワーキングスペースや、カフェ、貸し会議室を備え、月に一度施設前でマルシェも開催する予定です。
人が集い、つながり、新しいなにかが生まれる場こそが、この信州FCなのです。
(写真は信州FCの施設リノベーションイベント終了時の1枚)